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脳神経内科は脳や脊髄、末梢神経、筋肉の病気を扱う診療科です。
症状としては、しびれやめまい、うまく力がはいらない、歩きにくい、ふらつく、しゃべりにくい、ものが二重にみえる、頭痛、かってに手足や体が動いてしまう、もの忘れ、意識障害などがあります。
神経学的な診察や検査を行い、どこの病気であるかを判断した上で、治療にあたります。
脳血管障害のリスクとなる生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症など)の診療も行います。

主な疾患

◆ 頭痛
「筋緊張性頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」などの一次性頭痛(頭痛持ちの頭痛)と、脳出血や脳腫瘍などによる二次性の頭痛(原因のある頭痛)があります。それぞれ治療内容が異なり、特に後者は対応が遅れると命に関わることもあるので、早めの受診をおすすめします。

◆認知症
脳細胞が変性(壊死・脱落)して起こる「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭葉変性症」「嗜銀顆粒性認知症」や、脳血管障害の結果として起こる「脳血管性認知症」などがあります。進行を抑える効果のある薬剤を使用したり、症状に応じて対症療法を行ったりします。

◆パーキンソン病
ドパミン神経細胞が変性しドパミンが減少することにより発症します。安静時に手足がふるえる、動作が小さくなる、足がすくむ、スムーズに動けない、転びやすくなる、体が傾くなどの症状がでます。また、これとよく似た症状の病気はパーキンソン症候群と総称され、治療が少し違ってきますので、正しい診断を受けるのが重要です。

◆末梢神経障害
しびれや感覚鈍麻、筋力低下などが起こります。糖尿病などを長期間患って生じるものや、自己免疫異常による炎症性のもの、ウイルス感染が引き金になるものなどがあります。原因となる疾患があればその治療を行い、免疫が関連したものならそれを抑制したり取り除いたりする治療を行います。

◆てんかん
脳のどの部分で異常な電気活動が起こるかにより、様々な症状を呈します。体の一部若しくは全体のけいれん、意識消失、異常行動、精神異常などを起こし得ます。自発的、慢性的に起こる異常電気活動により発作を繰り返すのが特徴です。脳波検査や画像検査を行いながら診断し、まずは薬物療法で鎮静化を図ります。

◆脳梗塞
動脈硬化で血管が細くなったり、不整脈で心臓に生じた血栓が飛んで脳に詰まったりすることで発症します。片側の手足や顔面の麻痺、うまくしゃべれない等の症状が現れます。治療開始が早いほど回復の可能性は高まるので、疑いがあればすぐ救急車を呼んでください。病状が安定した後は、再発予防薬の内服や、血圧管理などを行います。