当初、このクリニックの名前を「しいたけクリニック」にしようと思いつきました。
しかしもうひとりの代表のほうから、数秒で却下されました。
そりゃそうです。通ってるクリニックの診察券に「しいたけ」って書いてあったら恥ずかしいです。迂闊に財布を落とせません、交番で失笑です。
’’悪の栄えた試しなし
天に代わりて裁きます
この世の正義はラーメンマン
超人拳法龍になれ”
ゆでたまご先生の代表作、「闘将!!拉麺男(たたかえ!!ラーメンマン)」の冒頭の一節ですが、小学生のとき読んで、あまりのカッコよさに震えたものです。
カッコいいわけがないのに。
「料理名 + マン」が許されるのは、やなせ界隈の「おともだち」「たの幼」の住人くらいです。友情・努力・勝利のスローガンを胸に、戦いのなか日々命を削って生きていた「黄金期ジャンプ世代」が、ラーメンマンなどというくそダサい名前のキャラを受け入れるわけがないのです。
しかしゆでたまご先生はやってのけました。嶋田のストーリー構成力、中井の画力・演出力の為せる業です。とんでもない偉業を成し遂げたのです。
私に彼らのような才能があれば、きっと「しいたけクリニック」も、「信頼と実績のしいたけ」になれたかもしれないのですが、残念ながらそれはなりませんでした。日陰者のしいたけを、明るくてカッコよくて信頼感あふれるイメージに変える自信はありませんでした。
おぎくぼ脳神経とこころのクリニックというふつうの名前でやってます。